平和の語り部事業(第1回 語り部の会)を開催しました!
今年4月に開催された青年部の活動企画会議において、メンバーから令和6年度の活動について、いくつかの企画案が提出されました。
全員の企画案に共通していたことが、「戦争の記憶を記録していく、そしてそれを発信していく」ということでした。
戦争の悲惨さ、平和の尊さを身をもって体験した方々の辛く、悲しい記憶は、戦争の惨禍を繰り返さないための貴重な教訓です。
私たち戦没者遺族会は、その貴重な教訓を確実に次世代へと繋げるため、日本遺族会と連携し、平和の語り部事業に取り組んでいます。
今回、高知県遺族会の青年部は、有志によるプロジェクトチームを立ち上げ、フィリピンで家族全員を亡くされた、高知市の岡本静さんに講師をご依頼して語り部の会を開催し、実体験をお聞かせいただくと共に、その様子を動画で撮影することになりました。
岡本静さんは、昭和8年2月17日生まれの現在91歳。
フィリピン国ミンダナオ島ダバオ郡マテ市(当時)で誕生しました。
先の大戦では家族全員を戦禍で失い、12歳の時にたった一人で帰国しました。
【家族構成(昭和20年 岡本様の日本引き揚げ時のもの)】
祖父 (生死不明のまま別離)
父 (死亡)
母 (死亡)
姉2人 (死亡)
兄 (生まれてすぐに死亡)
静 12歳(生還)
妹3人(死亡)
弟2人(死亡)
静さんは、当時の様子を絵に描いておられ、この日も数枚をお借りして、お話と並行しながらご紹介しました。