高知県遺族会創立70周年記念遺族大会・青年部結成式での青年部代表挨拶
今年で終戦から73年になります。
はじめに、辛辣を極めた先の大戦で散華され、今日の我が国の平和と繁栄の礎となられたご英霊の御霊に心から哀悼の意を表しますとともに、感謝の誠を捧げます。
さて、高知県遺族会は、今年で創立70周年を迎えることになります。
戦争の記憶も風化しつつある今日、70年という歳月の流れは、戦没者遺族、遺児世代を高齢化させ、遺族会の組織運営に大きな転換期を迎えさせています。
現在、高知県遺族会では、各支部の協力も得ながら孫・ひ孫世代を中心とした組織化が進められています。
こうした支援を受けながら、今後は、我々世代の担い手が、出来る範囲で遺族、遺児の世代から活動を引き継ぎ、県内各地域で行われている追悼式など慰霊行事に積極的に参加し、私たちの子どもたちに戦争の記憶を伝えて行こうと思います。
そしてまた、教育の現場でも、負の歴史を含め、戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えていくための努力をして参ります。
来年は、多くの新しい歴史を刻んだ平成の時代が終わりを迎えます。
これからは我々、若い世代が県内各地の想いを同じくする仲間に呼びかけながら、先人が取り組んできた遺族会の活動を守りながら、新たな時代へ遺族会を推し進めていきたいと思います。
そして戦争の記憶を風化させず、平和を語り継ぐことの大切さを共に確認して行かなければなりません。
どうか、本日ご出席の皆様、そして各地域のご遺族の皆様には、今後とも孫・ひ孫世代の我々を見守り、ご指導を頂きますようお願い申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
平成30年9月9日
青年部(仮称)代表 吉川 裕三