青年部(仮)の皆様へ

高知県遺族会長のご挨拶

後継者問題については、平成23年の日本遺族会女性部の提言に端を発し、これまで全国各支部で戦没者の孫・ひ孫を糾合し、後継者の育成・組織づくりが行われてまいりました。

そして、全国の約半数の支部において青年部が立ち上がる状況に合わせ、日本遺族会でも青年部創設への取組みが進められ、平成29年3月下旬に日本遺族会青年部の結成が実現。

高知県におきましても、平成25年度の事業計画で青年部の立ち上げが取り上げられ、全国各支部及び日本遺族会の動きを見守りながら検討していくこととして、組織内での協議を進めて参りました。

これまで実施した役員会や説明会で組織の立ち上げやその運営について、各地区での遺族会活動が思うに任せない中で、様々な意見や疑問が出されている状況にあります。

しかしながら、本年に入り県内で実施した役員の方々対象への説明会において、孫・ひ孫を中心とした遺族の実態調査、そして新たな組織への努力をしていくことで一致点を見出しました。

戦後70年を過ぎ、戦争を知らない世代が国民の8割を超える今、これまでの我が国の平和国家としての歩みを未来へと繋いでいくことが、これからの遺族会にとって大切なことと思います。

そのためには、これからの高知県遺族会を、戦没者の遺族として戦中・戦後の生活を経験した者がその経験を語り、歴史を継承していくことが出来る組織として、活動を広げていきたいと考えております。

今、わが国は、経済・社会保障といった分野をはじめ、安全保障などの諸課題に直面し、私たちは先行きの見えない漠然とした不安感に包まれようとしています。

 

その一方で、遺族会に若い世代が集い、新しい力で平和を求める活動が展開されようとしています。

高知県遺族会としても、そうした全国の動きと連携しながら、後継者の育成・組織化に進んでいきたいと思います。

今後の取組みに対して、会員各位のご理解ご協力を心からお願いいたします。

平成29年3月吉日       
公益財団法人 高知県遺族会 
会 長  大 石 綏 子

 

今後の取組み 

1、支部役員により、これから開催される各支部役員会・総会等で、青年部結成に向けての県遺族会の取組みに
  ついて、会員にお知らせをしていく。

2、平成29年5月下旬から6月にかけて、地区の遺族会会長等に、ご自分の家族や地域で活動している戦没者の
  孫・ひ孫の紹介を依頼する。

3、県遺族会役員や地区の遺族会会長から紹介された孫・ひ孫さん方を青年部入会候補者として名簿に登載する。

4、名簿登載者の状況について、理事会への報告を行い、青年部組織化の趣旨、入会募集通知などにより入会募集
  を行う。

 

最新情報

・『高知県遺族会では戦没者の孫。ひ孫など遺族会活動の後継者を求めています!!』(PDF 高知県遺族会報記事)

 

 

問合せ先

高知県遺族会事務局

☎ 088-884-8700

〒781-8126 高知県高知市吸江213